仏文和訳の実際

仏文和訳の実際

概要

その名の通り、フランス語とその和訳が載った文章集と言った感じの、参考書です。

基礎編(全部で、641文)が、文法項目ごとに、左ページに、フランス語文(短い文)、右ページに、和訳文。

応用編(全部で、121文章)が、5〜20行くらいの、フランス語の文章と和訳文、という構成です。

長所

短文、641文、5〜20行くらいの文章、121個と、ボリュームたっぷりで、これだけ、フランス語の文章が豊富に載っているというのが、素晴らしいです!

それに、過去の著名人たちの引用文もたくさん出てきて、「フランス文学をより楽しめるようになりたい!」という動機で本書に取り組んだ私にはピッタリの内容でした!

取り組んでいながら、徐々にフランス語の読解力がアップしていくのが実感できて、楽しかったです。

これを徹底してやれば、フランス語の読解力が大幅にアップすること間違いなし!の素晴らしい教材です。

内容が濃いので、少し大変に感じるかもしれませんが、その分、しっかり取り組めば、それだけ実力がアップします。

短所

解説は詳しくはなく、フランス語文の下に、語句の最低限の説明が「注」としてあるだけなので、すべての文を丁寧に解説して欲しいという方には、この辺りが短所になるかもしれません。

あと、硬派というか、最近の語学教材のような、「楽しく学ぼう!」というようなノリではなく、かなり硬い印象を受けましたので、お勉強っぽい感じが苦手な方には、これも短所になるかもしれません。

また、長文のほうは、難しい単語に注が載っていないことも多く、単語の訳し方も堅かったり、和訳文を読んでも、「は?」という感じの文章がありました。(私の国語力の低さのせいかもしれませんが笑)

例えば、「23」の和訳文の「王侯の帽子が戴いた白地黒班の縁が上に反った王冠」は、「ん?」という感じで笑、また、ルソーの「社会契約説」からの引用である「87」「88」、オーギュスト・コントの「実証精神論」からの引用である「98」「99」「100」「101」、また他にも「103」「105」「106」「107」は、和訳を読んでも、良く分からないことがありました笑

さらに、これは仕方のないことだとも思いますが、ミス?訳し忘れ?と思うところが、いくつかありました。

例えば、194〜195ページ「73」の語句5の「que」は「l'homme croie que」の反覆ではなくて「Il faut que」の反覆の「que」ではないか?、215ページの「Epuisr」は「Epuiser」ではないか?と思い、また、159ページの「comme il plaît à Dieu」、199ページの「C'est de cette façon qu'on devient original」、216ページの「et qu'ils s'en félicitaient」は、相当する和訳文がないように思います。

私の感想

短文は、最初に、フランス文を音読してから、自分で口頭で和訳をして、その後、和訳を確認、そして、またフランス文を音読、

長文は、最初に、フランス文を音読してから、全和訳文を自分で紙に書き、解答の和訳と見比べて、もう一度、フランス文を音読、

という感じで、私は、7月の中旬くらいから、学習を始め、08月04日に、1ターン目を終えました。

今回、自分で、フランス語の和訳を作る過程で、フランス語を精読することにつながり、また他にもいろいろなことに気付き、かなり勉強になりました!

特に、フランス語と日本語の違いなど、この本にも出てきたのですが、本当に「フランス語は演繹的、日本語は帰納的」ということを実感し、「日本語は論理的なことを考えるのには向いていない」という声をよく聞く理由は、この辺にあるように思いました。

語順が逆なので、修飾句や関係代名詞があとに長く続くと、一番最後から訳して行かなくてはならなくなったりして、「和訳って大変だなあ」「日本語とインド・ヨーロッパ語族はあまり相性が良くないかも?」と思うことも多々あり、なかなか大変でした笑

ただ!

その分、まだ、1ターン目を終えたばかりですが、早くも、フランス語の読解力がかなりアップした実感があります!

もちろん、それでも、私はまだまだで、特に、応用編の前の注意点でもありましたが、「単語の広がり」、例えば、158ページの「fumer」は「火をつける」ではなく「肥料をやる」という意味であったり、こうした単語の広がりを理解していないので、間違えることが多く、次の私の課題は「語彙」だなあと痛感しています。

なので、このまま、2ターン目、3ターン目と、繰り返し繰り返し、本書の内容を頭に叩き込んでいこうと思っています!(ただ、2ターン目以降は、和訳を紙に書くのは止めます)

注や解説が最低限なことと、ちょっとお堅いのが難点で、抽象的な内容の文章も多く出てきますが、私には、そういった文章も興味深く、内容が濃い分、しっかり取り組めば、フランス語の読解力を鍛えるのに、最高の教材になると思います!

仏文和訳の実際