代名動詞

代名動詞とは、主語と同じ人称代名詞を目的語にとる動詞です。
英語で言うと「動詞 + oneself」がセットになったもの、と考えるとわかりやすいと思います。
英語では目的語は動詞の後に来ますが、フランス語は目的語の人称代名詞は動詞の前に来ます。
ですので、フランス語の代名動詞とは、「oneself + 動詞」という形になるもの、と考えるとわかりやすいと思います。

例文

● Je m'appelle ○○.
  私の名前は○○です。
● Comment tu t'appelles?
  君の名前は何?
● Il s'appelle ○○.
  彼の名前は○○です。
● Nous nous appelons ○○.
  私たちの名前は○○です。
● Comment vous vous appelez?
  あなたの名前は何ですか?
● Ils s'appellent ○○.
  彼らの名前は○○です。

上の例では、「s'appeler」というのが代名動詞になります。
「appeler」は英語でいうと「call」で、「s'appeler」は「call oneself」の意味になります。

「oneself」の部分には、三人称は性数に関係なく「se」、その他は、主語の人称代名詞の目的語が来ます。

この文は、「S appeler OD A」で「SはODをAと呼ぶ」の意味、
そして、目的語が人称代名詞になるとき、動詞の前に来るので、「S s'appeler A」になると、取ることもできます。

上の場合は、代名動詞の人称代名詞は直接目的語になります。

三人称の見分け方

三人称の時、「le、la、les」(直接目的語の場合)、「lui、lui、leur」(間接目的語の場合)ではなく、「se」になるおかげで、以下のように、代名動詞である見分けが付きます。

● Elle s'appelle Déesse.
  She call herself Goddess.(自分)

● Elle l'appelle Déesse.
  She call her Goddess.(自分以外の女性)

複合過去

● Elle s'en est procurée.
  She obtained it.
  彼女はそれを手に入れた。

代名動詞の複合過去は、助動詞に「être」を取り、過去分詞は、主語の性数に一致します。
この例でも、「procuré」が「procurée」と、女性形になっているのがわかると思います。

また、「se」は、動詞の前、代名詞がある場合は、それら「le、la、les、en、y」の前に来ます。
上の例では、「en」の前に、人称代名詞「se」が来ているのがわかると思います。

この例では、「se procurer」というのが代名動詞です。
「procurer OD à OI」の形で、「ODをOIに与える」という意味になります。

「OD」に「en」、「OI」に「lui」が来ている形、
代名詞は動詞の前に置くのが原則なので「lui en procurer」
そして、「lui」が自分自身のことを示すために「se」になり、「s'en procurer」
の形になっていると捉えることが出来ます

ですので、この場合は、「se」は間接目的語になります。

以上の例でもわかる通り、代名動詞の人称代名詞は、文によって、直接目的語にも、間接目的語にもなります。

命令法

● Dépêche-toi!
  急げ!

最初に、代名動詞の人称代名詞は動詞の前に来ると書きましたが、例外もあります。
この場合が、その例外の一つで、命令文の場合、動詞が前に来て、人称代名詞は動詞の後に来ます。

最後に

以上が、代名動詞の基礎です。
意味としては、相互作用、受け身、などなど、色々なパターンがありますが、これは、「文法」というより「語彙」の世界なので、まずは、上記の基礎を抑えて、それから「語彙」として、代名動詞の色々なパターンを身に付けていけばいいと思います。