名詞

名詞と言うのは、その名の通り、名前を表す語のことです。
何の名前かというと、人、植物、動物、土地、国、現象、概念、などなど本当に様々です。

可算名詞と不可算名詞

可算名詞と不可算名詞、つまり、数えられる名詞と、数えられない名詞、があることは、英語と同じです。

数えられる名詞は、

● poil
  体毛
● rot
  ゲップ

数えられない名詞は、

● bière
  ビール
● viande
  肉

などがあり、この、可算名詞、不可算名詞の、感覚は、英語と、似ているので、掴みやすいと思います。

男性名詞と女性名詞

フランス語の、名詞は、すべて、性別があり、男性名詞と、女性名詞に、分かれます。

上の単語の例だと、以下のようになります。

● poil(男性名詞)
● rot(男性名詞)

● bière(女性名詞)
● viande(女性名詞)

他にも、たとえば、「France」は、女性名詞ですが、「Japon」は、男性名詞です。

女性名詞の作り方

多くの名詞は、性別が固定されていますが、名詞によっては、男性名詞から、女性名詞を作ることができる名詞もあります。

● ami(男性の友人) amie(女性の友人)
● chien(オスの犬) chienne(メスの犬)
● acteur(男性の役者) actrice(女性の役者)
● dieu(神) déesse(女神)

「ami」の場合のように、語尾に「e」をつけるのが基本です。
「chien」の場合のように、語尾の子音字を重ねて「e」をつけるものや、
「acteur」のように、「teur」が「trice」になるもの、
「déesse(女神)」などのように不規則なものなどなど、

他にも、いろいろな形がありますが、これはもう、単語ごとに、暗記してしまった方が早いと思います。

また、性別によって、意味が変わる名詞もあります。
たとえば、「somme」は、男性形で使うと「眠り」、女性形で使うと「金額」という意味になります。

複数形の作り方

複数形の作り方は、たとえば、以下のようになります。

● poil(単数) poils(複数)
● nez(単数) nez(複数)
● cheveu(単数) cheveux(複数)
● œil(単数) yeux(複数)

「poil(体毛)」の場合のように、語尾に「s」をつけるのが基本です。
「nez(鼻)」の場合のように、単数形と複数形が同じ形のものや、
「cheveux(髪の毛)」のように、語尾に「x」をつけるもの、
「yeux(目)」などのように不規則なものなどなど、

他にも、いろいろな形があるので、これも、性別と同様、単語ごとに、暗記してしまった方が早いと思います。

また、単数か、複数かによって、意味が変わる名詞もあります。
「échec」は、単数形で使うと「失敗」、複数形「échecs」で使うと「チェス」という意味になります。

文中の名詞

名詞は、文中では、主語(S)、属詞(A)、直接目的語(OD)、間接目的語(OI)になる事が出来ます。

● Elle est déesse.
  彼女は女神だ。
● Elle se coupe les poils du nez.
  彼女は鼻毛を切っている。
● Je pense à ma femme.
  私は、妻を、想っている。
● Elle a donné une gifle à son mari.
  彼女は、夫に、ビンタを、お見舞いした。

1番目の文は、「S V A」の第2文型で、主語の「Elle(彼女は)」、属詞の「déesse(女神)」が、名詞で、属詞の名詞は、主語の性数に一致させ、また、このように属詞の名詞が、形容詞的に用いられるとき、基本的には、冠詞をつけないで用います。

2番目の文は、「S V OD」の第3文型で、主語の「Elle(彼女は)」が名詞、直接目的語の「les poils du nez」が名詞句です。

3番目の文は、「S V OI」の第4文型で、主語の「Je(私は)」、間接目的語の「femme(妻)」が名詞です

4番目の文は、「S V OD OI」の第5文型で、主語の「Elle(彼女は)」、直接目的語の「gifle(ビンタ)」、間接目的語の「mari(夫)」が名詞です。

それぞれ、名詞が、文中で、主語、属詞、直接目的語、間接目的語、になっているのがわかると思います。

主語の「Elle」「Je」は、正確には、人称代名詞ですが、代名詞は、働きは名詞に近いので、ここでは、名詞として見なしました。

「est」「se coupe」「pense」「a donné」は動詞で、詳しくは、êtreer動詞代名動詞直説法複合過去で扱います。

「la」は定冠詞、「ses」「ma」「son」は、所有限定詞、「une」は不定冠詞で、所有限定詞冠詞で扱います。

間接目的語については、第4文型 S V OI第5文型 S V OD OIをご覧ください。

最後に

以上、長くなりましたが、名詞の基本になります。
ただ、文中の役割は、英語とほとんど同じなので、男性名詞と女性名詞があること、属詞になるときは、主語の性数に一致させること、に注意しておけば、初心者のうちは十分だと思います。