英語に、自動詞と他動詞があるのと一緒で、フランス語にも、自動詞と他動詞があります。
自動詞は、目的語を取らない、つまり、1、2文型、になる動詞です。
他動詞は、目的語を取る、つまり、3、4、5、6文型、になる動詞です。
● Dieu sourit à tout le monde.
God smiles at everybody.
神は、みんなに、微笑む。
● Je pense à tout le monde.
I think of everybody.
私は、みんなを、想う。
1番目の例では、自動詞「sourire(微笑む)」が使われた、第1文型で、後の前置詞句「à tout le monde」は、副詞句になります。
2番目の例では、他動詞「pense(想う)」が使われた、第4文型で、後の前置詞句「à tout le monde」は、間接目的語になります。
英語では、to不定詞などの例外を除いて、前置詞句は、5文型の要素になりませんが、上の2番目の例のように、フランス語では、動詞のあとの「前置詞+名詞」が、間接目的語になり、6文型の要素になりえるので、注意が必要です。
これは、もう、動詞ごとに暗記するしかないというか、覚えてしまった方が早いと思います。
● Je t'aime.
I love you.
私は、あなたを、愛している。
第3文型が、他動詞になるのはすぐに分かると思います。
直接目的語が、人称代名詞の場合、英語では、動詞の後に直接目的語がきますが、フランス語では、動詞の前に来ることに注意です。
● Tu es ma raison de vivre.
You are my reason to live.
あなたが、私の、生きる理由です。
この例は、「être」、英語でいう、「be動詞」が使われた、第2文型の文です。
英語では、補語を取るため、不完全自動詞などと呼ばれますが、フランス語では、属詞を取り、「verbe copulatif、繋合動詞(けいごうどうし)」などと呼ばれます。
ただ、初心者のうちは、細かい文法用語は置いておいて、英語では、補語、フランス語では、属詞(英語の補語にあたる)を取る。
そいし、第2文型は、大きく分けると、自動詞に分類される、とだけ覚えておけば、十分だと思います。
以上、自動詞と他動詞について、第1〜4文型までを例に、見てみました。
第5、6文型が、他動詞になるのは、すぐにわかると思います。
英語と同様、目的語が省略される場合もあり、自動詞と他動詞、どちらにもなる単語もたくさんありで、初心者のうちは、ややこしく感じるかもしれませんが、フランス語に慣れてくれば、自然にわかるようになって来ると思います。
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