直説法現在

今まで、この「動詞」の項で、触れて来たのは、「直説法現在」と呼ばれる時制です。

動詞の活用表でも、「Indicatif Présent(直説法現在)」と書いていたので、すでに、気づいていた方も、いるかもしれません。

英語でいうと現在形に一番近い時制で、英語でも、現在形は、現在の状態、日常の習慣、不変の真理などを、表すのに使われますが、フランス語の、直説法現在も一緒です。

直説法現在形の用法

● Je suis heureux.(現在の状態)
  I am happy.
  俺は幸せだ。

● Je me lève a quatre heures.(日常の習慣)
  I wake up at 4 o'clock.
  僕は、4時に起きる。

● La terre tourne autour de soleil.(不変の真理)
  The earth revolves around the sun.
  地球は太陽の周りを回る。

英語の現在進行形は、フランス語では現在形

ここまでは、英語の「現在形」と一緒なのでわかりやすかったと思います。
ただ、英語と違うのは、フランス語には、「現在進行形」という時制がないことです。
英語でいう「現在進行形」は、フランス語では、この「直接法現在」が、その役割を兼ねます。

● Il met les doigts dans son nez.
  He's picking his nose.
  彼は、鼻をほじっている。

● Je viens!
  I'm coming!
  いま行くよ!

● Je voyage en Hawaii le mois prochain!
  I'm visiting Hawaii next month!
  来月、ハワイに旅行しに行くぜ!

1番目の例で、「met」は「mettre」という動詞の、直接法現在、三人称単数形です。
このように、フランス語では、直接法現在が、現在進行形の意味にもなります。

2番目の例で、「viens」は「venir」という動詞の、直接法現在、一人称単数形です。
このように、英語でも、現在進行形は、近い未来を表すことがありますが、フランス語の、直接法現在も一緒です。

3番目の例で、「voyage」は「voyager」という動詞の、直接法現在、一人称単数形です。
このように、英語でも、現在形が、近い未来の予定を、表すことがありますが、フランス語の、直接法現在でも一緒です。

近い過去を表す時

● Je viens de Hawaii.
  I came from Hawaii.
  ハワイから来ました。

この例では、「viens」は「venir」という動詞の、直接法現在、一人称単数形です。
この場合、近い過去を意味しています。
このように、直接法現在が、近い過去を表わすことがあります。