命令法

英語では、動詞の不定形を、主語なしで使って、命令形を作りますが、フランス語では、この命令法と呼ばれる時制が使われます。
命令する相手は、二人称か、英語で「Let's」の意味になる一人称複数のみ、つまり、「tu」「vous」「nous」に対してだけになります。

活用は、基本的には、以下のようになります。
「tu」の時、「es」ではなく「e」になる事以外、直接法現在と同じなので、覚えやすいと思います。
ただし、「être」と「avoir」などの、例外もあります。

Impératif Présent(命令法現在)
  不定詞(語幹)+ons(nousに対応)
不定詞(語幹)+e(tuに対応) 不定詞(語幹)+ez(vousに対応)

二人称単数の命令形

● Fais ce que tu veux.
  Do what you want.
  自分の好きなことをやりなさい。

この例では、動詞「faire」が、二人称単数の命令形で使われています。
「faire」は、不規則動詞で、一番上に書いた、基本形の活用をしません。

● Tu parles plus fort.(直説法現在)
● Parle plus fort!(命令法)

「faire」の二人称単数の命令形は、直説法現在と全く一緒になりますが、「er動詞」の場合、語尾が「es」ではなく「e」になるので、注意が必要です。

例えば「parler」の二人称単数は、直説法現在が「parles」、命令法が「parle」です。

二人称複数の命令形

● Soyez affamés, soyez fous.
  Stay hungry, stay foolish.
  ハングリーであれ、バカであれ。

この例では、動詞「être」が、二人称複数の命令形で使われています。
ご存じ、スタンフォード大学での、スティーヴ・ジョブズの、スピーチの、締めの言葉です。
ちなみに、これは、「The Whole Earth Catalogue」からの引用だそうです。

être
Impératif Présent(命令法現在)
  soyons(nousに対応)
sois(tuに対応) soyez(vousに対応)

一人称複数の命令形

● Ayons fini ce travail avant demain!
  Let's get this job done by tomorrow!
  明日までに、この仕事を終わらせておこう!

この例では、動詞「avoir」が、一人称複数の命令形で使われています。
また、複合過去になっているのがわかると思います。

「avoir」か「être」の命令形 + 過去分詞

で、命令法過去という時制になります。
これは、「〜までに、〜しておいてください」という意味になります。

avoir
Impératif Présent(命令法現在)
  ayons(nousに対応)
aie(tuに対応) ayez(vousに対応)