冠詞

フランス語の冠詞は、以下のように変化します。
括弧内は、次にくる単語が、母音か、無音の「h」、で始まる場合です。

不定冠詞
   単数 複数
男性 un des
女性 une
定冠詞
   単数 複数
男性 le(l') les
女性 la(l')
部分冠詞
   単数 複数
男性 du(de l') なし
女性 de la(de l')

限定詞は名詞の性数に一致させる

● un pet
  一発の屁
● une crotte de chien
  一つの犬の糞
● des crottes de chien
  いくつかの犬の糞
● de méchants pets
  何発かの不快な屁

限定詞は、名詞の性数に一致します。
不定冠詞は、上の表のようになり、上の例では、上から、「un」「une」「des」「de」になっているのがわかると思います。

「pet(屁)」は、男性名詞なので、男性名詞に付ける不定冠詞「un」

「crotte de chien(犬の糞)」は女性名詞なので、女性名詞に付ける不定冠詞「une」

「crottes de chien(犬の糞)」は複数名詞なので、不定冠詞は、男性女性問わず、「des」

4番目の例では、「méchants pets」という、「複数形容詞 + 複数名詞」という形になっていて、この形の時、不定冠詞の「des」は「de」になります。

このように、英語では複数形の名詞には、限定詞を付けなくてもOKですが、英語と違い、フランス語では、一部の固有名詞と、例外的な場合を除いて、必ず限定詞が付きます。

無冠詞

例外は、たとえば、上の、「une crotte de chien」「des crottes de chien」の、「chien」です。
「de + 名詞」が形容詞のように、前の名詞にかかる時などは、「de + 無冠詞名詞」の形になります。
上の例でも、「犬の」糞、と形容詞のように使われていますね。

部分冠詞

「部分冠詞」は、英語には無い概念ですが、非可算名詞、つまり、数えられない名詞に付く、冠詞です。
不定冠詞は、単数複数に分かれ、可算名詞、つまり、数えられる名詞につく冠詞で、非可算名詞に付けることはできません。

感覚的に近いのは、英語で言うと「coffee」とか「water」だと思います。

「a coffee」とか「a water」とは言わず、「some coffee」「some water」と言いますよね。
それが、フランス語では、「du café」「de l'eau」となります。

感覚的には、フランス語の部分冠詞は、英語では、不可算名詞の前の「some」に対応すると覚えておくと良いと思います。

ただし、「コーヒー1つ」と、注文する時は、英語では、「a coffee」、フランス語では、「un café」のよう言うこともあります。
これは、コーヒー1杯を、1つという個体、つまり可算名詞のように、見ているからです。

否定文の冠詞「de」

また、否定文では、直接目的語の前の、不定冠詞と部分冠詞は、冠詞「de」に代わります。

● J'ai lâché un pet.
  私は一発の屁をこいた。

● Je n'ai pas lâché de pet.
  私は屁をこいていない。

2番目の文のように、否定文では、不定冠詞は、「de」に代わります。
これを、不定冠詞、定冠詞を用いると、次のようなニュアンスになります。

● Je n'ai pas lâché un pet.
  私は屁を一発もこいていない。

● Je n'ai pas lâché le pet.
  その屁は私じゃない。

最後に

他にも、冠詞が付かない場合など、いろいろな例外がありますが、初心者のうちは、まず、上に書いたような、基礎的なことを、しっかりおさえて、そのあとで、例外は例外として、学んでいけばいいと思います。