L'étranger

L'Etranger (Collection Folio, 2)
L'étranger
著者:Albert Camus
発表年:1942
オススメ度:★★★★
読了日:2016.09.22

あらすじ

母親の葬儀の翌日に、海に遊びに行き、女の子と一夜を共にする、Meursault。
その後、隣人のRaymondと一緒に、Raymondの友人の海の別荘に出かけた。
そこで・・・

私の感想、レビュー

「Aujourd'hui, maman est morte.(今日、ママンが死んだ)」

余りにも有名な書き出しで始まる、カミュの代表作「異邦人」、この度初めて読みました。

私にとって、これが8冊目の、フランス語のペーパーバックで、辞書を引きながらではありますが、かなり楽しめるようになりました!

「こうあるべきだ」という価値観を人に押し付け、そうできない人を鬱や自殺に追い込み、従わない人間を罰したがる、いわゆる「普通」の人たち。

一方、社会に媚を売り、世間向けの演技をする、偽善者たちとは違い、母の死後も、悲しむ様子を見せない、嘘が付けない、偽善者になれない、社会の同調圧力に屈しない、ムルソー。

そんな彼を、おかしいだろう、という世間。

しかし、面白いのが、「では、ムルソーが、悲しみまくっていたら、どうだったか?」というと、きっと、周りは、「元気を出しなよ!」とか言ったはずです笑

また、「太陽のせい」というのは、「出来事というのは、無数の条件が重なって、ただ、そうなっただけ」ということで、なんだか「全ては縁によって起る」という釈迦の縁起の思想のことを、言っているような気がしました。

最後のムルソーの独白は、「幸せ」に関して、興味深く、本当に、何度も読みたくなる作品です!