La Nausée

La Nausee
La Nausée
著者:Jean-Paul Sartre
発表年:1938
オススメ度:★★★★
読了日:2016.05.05

あらすじ

旅から戻った、Antoine Roquentinは、18世紀末の貴族たちの生活を研究中、Bouvilleという街に一時、居を構えるが、何をするにしても、「吐き気」に襲われる・・・

私の感想、レビュー

実存主義で有名なサルトルの残した小説「嘔吐」、この度初めて読みました。

私のフランス語は、まだまだで、分からないところも多かったのですが、それでも、これが、フランス語のペーパーバック5冊目ということで、昔に比べると、理解できる文章が格段に増え、フランス語の文章を読んで理解できる喜びを、今までで一番大きく感じた作品でした!

正直、ストーリーに、娯楽的な面白さはありませんが、私にとって、哲学的に興味のあるテーマだったため、とても興味深かったです。

La vraie nature du présent se dévoilait : il était ce qui existe, et tout ce qui n'était pas présent n'existait pas. Le passé n'existait pas. Pas du tout. Ni dans les choses ni même dans mes pensées.

特に、上の文章は素晴らしいです!

「物理次元に存在するのは、今という時間の連続でしかなく、過去というのもは単なる概念であって、物理次元には存在しない」というのは、よく聞きますが、「頭の中にすら、過去は存在しない」とは、私にとっては、衝撃的な一文でした。

どういうことなんだろう、「過去は幻」ということなのか、ん〜??という感じで、今の私には、よく理解できませんが笑、なんだかとっても大事な真理のように思います。

難解なところが多く、決して、読みやすい本ではありませんが、主人公の葛藤するさまが、伝わって来て、明るい話ではないのに、なぜか読んでいると落ち着くような、素晴らしい作品だと思います。