Boule de suif

Boule De Suif
Boule De Suif
著者:Guy de Maupassant
発表年:1880
オススメ度:★★★★
読了日:2017.12.17

あらすじ

舞台は、雪の降る、プロイセン軍占領下のフランスで、Rouenという街から、Le Havreという街へ、乗合馬車で移動する、10人の一行と、その道中での物語。

私の感想、レビュー

モーパッサンの代表作「脂肪の塊」、この度、初めて読みました。

モーパッサンのフランス語は、比較的読みやすいとの評判ですが、私には、まだまだ、分からないところもあり、辞書を引きながら読み、理解度は8割くらいといった感じでした。

また、私は、最初、キンドル版で読んだのですが、私のダウンロードしたものは、あるシーンがすっぽりカットされてしまっていたもので、あとでそのことに気づき、違うバージョンで、そのシーンだけ読み直しました。

と、いろいろあった?のですが笑、内容は十分楽しむことができました!

あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので、内容については控えますが、なかなか強烈で笑、読んでいて思い出したのは、以下の言葉たちです。

世間でよいと言われ、尊敬されているひとたちは、みな嘘つきで、にせものなのを、私は知っているんです。私は、世間を信用していないんです。札付きの不良だけが、私の味方なんです。札付きの不良。私はその十字架にだけは、かかって死んでも良いと思っています。万人に非難せられても、それでも、私は言いかえしてやれるんです。お前たちは札のついていないもっと危険な不良じゃないか、と。
「斜陽」より(著:太宰治)

日頃自分の好き嫌ひを主張することもできず、訓練された犬みたいに人の言ふ通りハイ/\と言つてほめられて喜んでゐるやうな模範少年といふ連中は、人間として最も軽蔑すべき厭らしい存在だと痛感したのである。
「模範少年に疑義あり」より(著:坂口安吾)

本当に、倫理や道徳というのは、上の人間や、上の人間の言いなりになる人間が、自分たちの都合の良いように、下の人間をコントロールしたり、上の人間の言いなりにならない人間を支配したり排斥するための、洗脳みたいなものだということで、この話も、ニーチェが「善人を信用してはならない」と言う、典型的な例だとおもいます。

また、読んでいて教訓というか、何をするにしても、「この言葉は忘れないようにしよう!」と思ったのは笑、以下のものです。

I should be thrice a fool if I did it for aught but my own entertainment.
「The Moon and Sixpence」より(著:W. Somerset Maugham)

モーパッサンの代表作でもありますし、雪の降るフランスが舞台ですので、この季節に読むのにピッタリで、また、60ページ弱くらいの短編なので、内容は重いのですが笑、割と読みやすく、私としては、忘れたくない作品です。