ヴィオレッタ

ヴィオレッタ [DVD]
原題:My Little Princess
公開:2011
時間:106分
鑑賞日:2015.01.09
ストーリーの面白さ:★★
映像や音楽の美しさ:★★★★
作品の世界観の良さ:★★★★
心が動かされること:★★★★
非日常的刺激スリル:★★★

私のオススメ度:★★★

※ 注意 ※ R15指定、軽い性描写あり

あらすじ

芸術家である、母、アンナは、ひょんなことから、カメラを手に入れ、娘の、ヴィオレッタをモデルに、写真を撮り始める。
最初は、楽しんでいたものの、次第に、母の行動は、エスカレートし、娘の、ヌード写真を撮り始め、出版にこぎつけ、一躍、有名に。
有名になった母と娘だったが、ヴィオレッタは、自身のヌードが出版され、学校では、そのことでいじめに遭い、母親に抵抗し始めるが・・・

私の感想、レビュー

映像や音楽が、本当に綺麗で、「映像芸術」といった感じの作品で、私は、楽しめました!
ただ、ストーリー自体は、ドキュメント風で、娯楽的な面白さはありません。

監督の、エヴァ・イオネスコが、写真家の母、イリナ・イオネスコに、実際にヌードモデルをさせられた過去を描いた、自伝的映画で、作品の雰囲気は、決して明るいものではありません。
ただ、ネタバレになってしまうといけないので、詳しくは書けませんが、ラストシーンは、何だか、希望が持てる感じがしました。

毒親という言葉を、最近、聞くようになりましたが、「やりたくないことを押し付けられることが、人をどれほど傷つけるか」「愛しているからと言って、必ずしも相手の幸せを願っているわけではない」というようなことを思いました。

でも、芸術的には、「バタイユを勧め、自身をルイス・キャロルと重ねる、この母親が言うことも、一理あるかも」とも思いました。

ソフィー・マルソーも、「映画にはセクシーさがなくちゃね」と言っていますし、エゴン・シーレも、「芸術作品にはひとつとして猥褻なものはない。それが猥褻になるのは、それを見る人間が猥褻な場合だけだ」と言っています。
考えてみれば、ミケランジェロのダビデ像も全裸ですし、ルノワールの絵も裸婦が描かれ、芸術と官能は、密接な関係にある、と言って良いと思います。

あと、ヴィオレッタ役の、アナマリア・ヴァルトロメイは、撮影当時11歳という若さですが、非常に美しく、また、母である、アンナ役の、イザベル・ユペールと共に、演技が素晴らしかったです!

私のフランス語は、相変わらず、まだまだ話になりませんが笑、ところどころ、「Je pars avec toi.」など、簡単なセリフは、聞き取れて、うれしかったです。
また、英語を話すシーンも出てきますが、フランス語なまりの強い英語が、私には、かなり聞き取りづらく感じました。

ストーリーを楽しむタイプの映画ではありませんが、芸術的に美しいシーンが多く、また、直接的な性描写こそないものの、官能的なシーンも多い、問題作で、独特な魅力のある作品です。