バティニョールおじさん

バティニョールおじさん [DVD]
原題:Monsieur Batignole
公開:2002
時間:103分
鑑賞日:2015.04.10
ストーリーの面白さ:★★★
映像や音楽の美しさ:★★★
作品の世界観の良さ:★★★
心が動かされること:★★★
非日常的刺激スリル:★★★

私のオススメ度:★★★

あらすじ

1942年、ナチスドイツ占領下のフランスで、精肉店を営むバティニョールは、店のハムが子供に盗まれたことに気付く丁度その時、同じ建物の二階に住むユダヤ人一家バーンスタイン家族は、スイスに亡命しようとしている最中だった。
バーンスタイン家の息子シモンが、店の肉を盗んだのではないかと疑ったバティニョールは、彼らを引き留め、バティニョールの娘の婚約者のピエール・ジャンは警察を呼ぶ。
連行されるバーンスタイン一家と、そんなつもりはなかったのに、結果、ユダヤ人を密告する形になってしまったバティニョール。
そしてある日、シモンが逃げ戻ってきて、バティニョールのもとを訪れ、屋根裏部屋にかくまうことに・・・

私の感想、レビュー

戦争、人種差別が、テーマの重い作品ですが、ユーモラスで喜劇的な部分もあって、とても良い映画だと思いました。

映像も、フランスの自然が美しくて、音楽も、とっても良かったですが、何と言っても、バティニョールおじさんが、とても魅力的で、かつリアルでした。

映画や小説では、極端に正義のヒーロー的であったり、逆に、極端に悪の権化のようなキャラクターが描かれますが、ほとんどの人は、そのどちらでもなく、このバティニョールおじさんのような感じだと思います。

ユダヤ人迫害には、協力したくないけど、権力の前では個人は無力で、助けてあげたいけど、関わると自分に危害が及ぶので、正直、あまり関わりたくない、といった普通の人の葛藤する心理が、リアルに良く演じられていたと思います。

面白いシーンもいくつかあって、特に私は、注射のシーンは、大笑いしました!
イライラ、ハラハラ、させられるところもあり、子役の演技も素晴らしかったです。

フランス語は、私はまだまだですが、かなり聞き取れるセリフも増えてきて、最後の「スイス語」に関するシーンは、語学的に興味深く、ドイツ人が普通にフランス語を話したりするのをみていると、語学学習意欲がそそられます。

重いテーマの内容ですが、喜劇的な面もあって、暗すぎず、観終わった後は、爽やかな気分になれる、とってもいい映画だと思いました。