サラの鍵

サラの鍵 [DVD]
原題:Elle s'appelait Sarah
公開:2010
時間:111分
鑑賞日:2015.09.19
ストーリーの面白さ:★★★
映像や音楽の美しさ:★★★★
作品の世界観の良さ:★★★★
心が動かされること:★★★★
非日常的刺激スリル:★★★

私のオススメ度:★★★★

あらすじ

1942年、フランス、パリ、ユダヤ人大量検挙の際、10歳の少女サラは、弟のミシェルを納戸の中に隠し、鍵をかけるが、彼女は両親とともに、自宅のアパートで逮捕されてしまう。
時は、それから60年以上たった、2009年、ひょんなことから、そのアパートに住むことになった、アメリカ人のジャーナリスト、ジュリアは、このアパートの過去、歴史、そしてサラの人生について、取材を始める。
2009年のジュリアが、1942年のサラの人生の軌跡を辿る。

私の感想、レビュー

ユダヤ人の迫害という重いテーマで、ドイツ・ナチスだけでなく、フランス政府も、ユダヤ人を迫害をしていたという事実や、それを受け止める現代のフランス人、また、サラの波乱万丈の人生、などなど、悲しいシーンもありますが、最後は、爽やかな印象でした。

映画が、暗くなり過ぎないように工夫したのか、特に、後半は、現代の方、ジュリアがサラの人生の軌跡を追いかけるシーンをメインに描いており、ジュリアの未来も、明るい感じで、それが、この映画を暗すぎないものにしているような気がします。

後半は少し、引っ張り過ぎというか、冗長的な感じがありましたが、それでも、ストーリーもつまらなくはなく、映像も、冬のパリやマンハッタンの街並みなどが、本当に綺麗でした。

また、フランス、アメリカ、イタリアと、三カ国にわたって、ジュリアが奔走しますので、海外旅行に行ったような気分も味わえるかと思います。

この作品は、英語のシーンも多く、色々な国の人の英語がところどころ出てきますが、意外にも、聞き取りやすく、英語は、そんなに難しくはありません。
フランス語は、まだまだ私の実力では、簡単なのか難しいのか、判断しかねますが、私でも、聞き取れるセリフも多くあったので、フランス語上級者の方が観れば、さほど難しくないのでは、と思います。

ちなみに、ジュリア役の、クリスティン・スコット・トーマスという女優さんは、イギリス出身だそうですが、フランス語がペラペラで、めっちゃカッコイイです!
こういう人を見ていると、学習意欲が湧いてくるものがあります。

ちなみに、私は、この映画のおかげで、「vérité」という単語を覚えました。(超基本単語ですが、いままで覚えていませんでした笑)

上にも書きましたが、重いテーマの割には、暗すぎず、こうした、現代の人間が、昔の人間の人生の軌跡を追いかける、といった内容は、いつ観ても、なんだか、しんみり爽やかな感じの後味が残る、本当に良い映画だと思います。